東日本大震災前と後 自分の変化
2011年の大震災の時は休みを取っていて、ちょうど家にいました。
外から帰って、すぐにシャワーを浴びようと一旦は思ったのですが
浴びた後、すぐに何か食べられたほうがいいな、なんて思って
下拵えを始めた時、私の動作とは関係ない物音に気づきました。
ラックとその上に置いた調理器具のカタカタいう音でした。
最初は小さい揺れだったのが、いきなり大きくなり
それまで地震の時に慌てて外に飛び出しても
慌てんぼで怖がりの私以外周りに誰もいないというのが普通だったのが
近所の人が何人も出てきていて
よほど大きな地震だったのだと思いました。
あの時シャワーを浴びてたら、と思うと。
それからはトラウマ的にゆったり湯船に浸かれなくなりました。
そのまま飛び出していい格好で寝るようになったのもそれからです。
その後は、TV無し生活だったのでネットで情報収集を家にいる間ずっとしていました。
命がなきゃお金も使えないだろうにその命より金が大事なんじゃないかと思うような人が
世の中には大勢いるのだな、とネット上の狭い観察範囲で知ったのでした。
シャワー時間と寝衣だけでなくて聴く音楽も変わりました。
何を聴いても商業主義の毒としか思えなくて
暫くの間音楽を聴く気になれませんでした。
あれもこれも、宣伝に乗せられて、騙されてあげて聴いてあげてたんだ、と思えて
1ヶ月以上は聴きませんでした。
聴くと気持ち悪くなってしまって。
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あれ以後はメロディアスで物語を感じられる優しい感じの音楽をよく聴くようになりました。
震災前によく聴いていた音楽の中で、いまは全く聴かないのは余りにコマーシャルな音楽で、
前は聴いている自分に向かってラッパを吹きたい気持ちになって
聴いていました。
あんな大変な惨事でもなければ自分は変わらなかったんだなと思います。
以上