my childhood

veganism、創造性、反虐待が3本柱です。

未だに「親心」が万能

ミラーの'The Body Never Lies'を読んでいます。
少しずつ有用だとわたしが思う部分を書き出していきます。
日本では未だ「親心」は万能で、
それに異議を唱えればどんなにその親心から出た行為が理不尽でも咎められる、
異議を唱えて却って傷ついてしまうことが殆どではないでしょうか。

プロであるはずの療法家でさえこどもの味方にはならないことが多い。
そうなると療法家も他者(物理的にも精神の上でも)でしかない。
その他者に頼ることなく自分自身で問題を解決する助けになる(しかも読者を孤立させない)言葉がミラーの著作にはたくさんある。
それを抜き出していきたいと思います。

ミラーは昨年12月に亡くなってしまいましたが
彼女の言葉によって、こども時代から長く潜伏していなくてはいけなかった「本当の自己」が意識の表面に浮上してきて
ずっと不可能だった本来の自分との接触を再びもてた人は多いのではないでしょうか。

わたし自身は、どの著作か思い出せないのですが山下公子さんが訳された本の中で
ミラーのクライアントの一人が回復していく過程で福祉の仕事をしようと考えていたのが
もっと利己的な」インテリアコーディネートの仕事をすることに決めた
という一節がずっと心に残っており、その後も支えになっていました。


職場でラジオがついており聞こえてきた「人生相談」で相談を受けるセラピストの言葉が
専門的な訓練を本当に受けたのだろうかと思うほど冷淡で驚きました。
問題の只中にいて助けを求めている当の相談者は
セラピストの回答が全く役に立たないどこ路か、その「専門家」の回答に、とても傷つかれただろうと思います。

仕打ちを受けてきた人が、生育歴の影響で悪くないのに常に自分を責めてしまうとしたら
セラピストの甚だしい粗さ、無理解に見切りをつけるよりも
却って、自己抑圧を強め、苦しみが増してしまうことは大いに在り得ると思います。